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zoom RSS ニセコは真の国際リゾートに成長できるか?

<<   作成日時 : 2010/05/03 15:53   >>

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ニセコにオーストラリア人(以下オージー)が集まるようになったのは、いつの頃からだろうか。
倶知安町の統計によると、オージーの延べ宿泊人数の伸びは著しく、以下のように推移している。
2002年度  4400人
2003年度 23000人
2004年度 44800人
2005年度 67200人
2006年度 70300人
2007年度 90000人
2008年度 83700人
香港人、シンガポール人も数多く来ているが、オージーは一人当たりの宿泊数が5.1日と長期滞在型のため、外国人の6〜7割がオージーという結果になっている。

思えばあのバブルの絶頂期にリゾート法が制定され、日本にも長期滞在型のリゾートをつくろうと、大規模な開発案件があちこちに生まれた。
北海道では、トマム、サホロ、ルスツ、キロロ。ニセコもその一つだった。
私は1990年に、アルファトマムで壮大な開発計画を聞いた。
あの頃、トマムを開発した関兵精麦の関兵馬社長は存命中で、バブルも継続中であり、これから全室スイートルームのタワーホテルと全天候型のスパハウスを開業し、ホテルもいくつも追加し、別荘群も分譲して、森林都市を創っていくのだという話だった。
しかし、バブルが崩壊し、その後日本のスキー人口が低迷(1993年がピーク)するのに伴って、「長期滞在型リゾート」は絵空事に終わった。

と思っていたら、ニセコにいつの間にか長期滞在する外国人が増えたのだ。
行政や日本企業がそのために何かやったというわけではない。
むしろ、ニセコにやってきてパウダースノーに感激し、そこに住み着いたオージー達が、口コミでニセコの良さを広め、起業し、夏のラフティングなど各種のアクティビティを開拓し、不動産会社をつくって別荘やコンドミニアムを分譲し、ということを始めた。
写真は1995年にNAC(ニセコアドベンチャーセンター)を立ち上げた、ロス・フィンドレーさんと、倶知安にあるログハウス風のNAC本社。
画像画像

感激が核にあり、それを伝える人々がいて、新しい別荘地が生まれる。
思えば、軽井沢や上高地を発見したのは、明治期にやってきたお雇い外国人だった。
同じようなことが、今になってニセコでも起こったのだ。
画像
写真はニセコインフォメーションセンター

振り返れば、長期滞在型リゾートを夢見たどれだけの企業が、この口コミの大事さに気を配っただろうか。

壮大な計画と巨額の投資があれば、結果はついてくると思わなかっただろうか。
不動産としてのキャピタルゲインにばかり目が行き、オペレーションを軽視した。そのツケが計画の瓦解を招いた案件がいったいどれほどあるだろう。

画像
ニセコもバブルだと言われてきたし、写真のコンドミニアムの最上階が120uで9000万円という売り出し値だったというから、やはり正常な感覚ではなかったかもしれないが、リーマンショックによる最悪期はすでに脱し、コンパクトで斬新なデザインの別荘は着実に売れているという。

豪州資本の北海道トラックスの別荘の施工を受注しているのは、北海道伊達市に本社を持つ須藤建設だ。

ブログ「性能とデザイン いい家大研究」によると、外資の要望はかなり厳しくて、
「よくある欧米のスキーリゾートのようにログハウスだらけ、というようにはしたくない、という答えが印象的。」
「現代日本的な、ハイテク的なイメージとかも含んだような新しい「日本らしい」クオリティと、デザインの建築を志向しているようです。」

その要望に応えたのが、こちらのデザイン。家具つきが基本。
画像画像画像
画像
図面は上の写真と間取りが異なります。

2層にわたるガラス面の大開口、外断熱380mmの外壁。
国内では他であまり見たことのないタイプの別荘である。
これが日本的、と言われると不思議な感じがするが、海外のイメージする「ハイテクジャパン」とは、これなのだろう。

さて、表題の疑問に答えるなら、ニセコは真の国際リゾートに成長できる可能性を十分に持っている。
その根拠のひとつは、一時的な豪州ドル暴落とオージーの来日減少にもかかわらず、それを補うように香港、シンガポール、そして日本の観光客が高級コンドミニアムに魅かれてやってきているからだ。
そして、ニセコに住んで、そこを拠点に集客を続けるオージーがいるのだから、積雪量が減ることがないかぎり、海外からの旅行客は途切れることはないだろう。
要するに、ニセコは国際リゾートに不可欠なコミュニケーションのためのソフトを豊富に持っている。
この点が、例えばハウステンボスとの大きな違いである。



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