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zoom RSS 遊戯王とコナミの算術

<<   作成日時 : 2010/12/20 02:20   >>

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将棋や囲碁に代表されるテーブルゲームは、知的格闘技に分類される。
その本質は、数学的なものだ。
どのゲームも終盤に向かうほど、最適解を客観的に求めることができる。
トレーディングカードゲームも、その創始者が数学者のリチャード・ガーフィールドであることからわかるように、元々はそうしたゲームだった。
(私はトレーディングカードゲームというと、主に遊戯王しか知らないが、発売されたカードが紹介されている過去の「バリュアブルブック」を見ると、終盤の逆転勝利の方法を問う「詰めデュエル」がいくつか出題されている。)

スポーツやゲームが現実と異なり、一種の爽快感を与えるのは、ルールが厳格に決まっていて、公平に運用されるからだろう。
ところが、遊戯王に代表されるトレーディングカードゲームは、この現実との境界が曖昧なのだ。
遊戯王は、ゲームの前提をたえず掘り崩す。
新しい強力なカードが売り出されるたびに、環境が変わり、新しく強いデッキが登場して、その対策も施される。

時が経つにつれて、その度合いがエスカレートし、以前では想像もつかなかったほどの強力な効果を持つモンスター同士が争い合うようになる。

遊戯王で勝利を得るには、ゲームのスキルを向上させるだけでは足りない。
なにより必要なのは、継続的な投資だ。
はっきり言ってしまえば、現実の世界と同様に、遊戯王は金持ちほど有利だ。

たとえばいま最新のパックに入っていて人気の高い《真六武衆》で、ゼロから強いデッキを構築するとしよう。
それを再販の店頭でカードを指定して買い漁ると、いったいいくらかかるだろうか?

【モンスター】 15枚
六武衆の師範×2 2000円×2=4000円
真六武衆-キザン×3 3000円×3=9000円
真六武衆-カゲキ×3 200円×3=600円
六武衆の露払い×3 50円×3=150円
六武衆の影武者×3 30円×3=90円
六武衆-ザンジ×1 50円

【魔法】 15枚
六武の門×3 3000円×3=9000円
六武衆の結束×3 60円×3=180円
紫炎の狼煙×3 150円×3=450円
月の書×2 400円×2=800円
一族の結束×1 300円
死者蘇生×1 500円
増援×1 50円
ハリケーン×1 50円

【罠】 10枚
六尺瓊勾玉×3 100円×3=300円
次元幽閉×2 900円×2=1800円
奈落の落とし穴×2 400円×2=800円
諸刃の活人剣術×1 50円
聖なるバリア-ミラーフォース×1 500円
神の警告×1 400円

【シンクロ】
真六武衆-シエン×3 2000円×3=6000円
あとは適宜

合計 35070円

たったひとつのデッキを作るのに3万5千円もかかることになる。
正気とは思えないが、では、新品のパック買いではどうだろうか?

真六武衆がまとめて収録されている'Storm of Ragnarok'を新品で箱買いすれば、上記の主要部分は手に入る。

真六武衆-キザン×1
真六武衆-カゲキ×3
六武衆の影武者×3
紫炎の狼煙×3
六尺瓊勾玉×3
真六武衆-シエン×1

これが30パック4500円でほぼ手に入るのだから、再販でバラ買いするよりも若干お得である。
しかし、それ以外のカードはやはり再販市場で入手しなければならない。
特に次のキーカードは勝つためには必須だ。

六武衆の師範×2 2000円×2=4000円
真六武衆-キザン×2 3000円×2=6000円
六武の門×3 3000円×3=9000円
真六武衆-シエン×2 2000円×2=4000円

合計 23000円

結局、汎用性のある魔法や罠カードはすでに持っていることを前提にしても、真六武衆の強いデッキを作るには、上記の4500円+23000円=27500円はかかることになる。

なぜこんなことになるのだろうか。
これは、買っている人は誰でも知っているが、売り手のコナミが、キーカードのパックでの出現率を操作しているからだ。
上記の《真六武衆》のデッキで最強のモンスターは、「真六武衆-シエン」。その次が、「六武衆の師範」。「真六武衆-キザン」は三番手になる。
それなのに、「キザン」が最高値になる理由は、「シエン」以上に入手困難で、しかもこのカードがないとデッキの構築が難しいことが原因だ。

遊戯王最新パックの'Storm of Ragnarok'には、他のシリーズも収録されているので、30パックほど買った私は、
《極神聖帝オーディン》
《極神皇トール》
《極神皇ロキ》
という強力なシンクロモンスターも、それぞれ3枚ずつ入手することになった。
いらないので、全部息子にあげたが、オーディンを召喚するためのキーカードである《極星天ヴァルキュリア》は、やはり1枚しか入手できていない。これでは息子もデッキが構築できない。

極星天ヴァルキュリアは、再販の店頭ではやはり2000円近くする。
これもパックでのカードの出現率によって値段が決まってしまっているのだ。


ところで、50歳を超えたオヤヂが、なぜ遊戯王のことでこんなに文句を言っているのだろう。

元々は私は、当時小学校5年生だった息子とコミュニケーションをとるために遊戯王を始めた。

それなりに投資を重ね、互いにいくつかのデッキを作って闘っていたが、受験などでしばらくご無沙汰していた。

その中で、使っていて愛着のあったデッキのひとつがたまたま六武衆で、今度サポートカードが一気に増えて強化されるというので、またジャカジャカ買い始めたという事情がある。

しかし、初めからわかっていたことではあるが、こんな風にしてコナミの算術に乗せられるのは、ものすごくシャク、としか言いようがない。




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