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zoom RSS 聴き手をバカにし続けてきた日本の音楽メジャー

<<   作成日時 : 2015/01/05 01:18   >>

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日本の音楽市場の危機については、あちこちで語られてきた。
CDの全売上が3分の1になって、レコード店がバタバタつぶれて、新人の発掘の余裕がなくなって…という、日本経済の停滞よりもさらにひどい負のスパイラルが指摘されている。
インターネットの普及を発端とする、音楽業界の負のスパイラルが存在することはその通りだと思うが、しかし問題はそこだけなのだろうか?

なぜヒット曲のランキングがAKBや嵐だらけになってしまったのか?
なぜ一年経つと忘れられる曲だらけなのか?
なぜ海外で通用する楽曲が売れなってしまったのか?
なぜ才能も実力もあるシンガーが発表の場を奪われていくような事態が起こるのか?

これはもともと日本の音楽産業の売り手と聴き手の双方に問題があったからではないかと思う。

日本のプロダクションとメジャーレーベルは、長年聴き手をバカにしてアイドルを育ててきた。

おニャン子クラブから、モーニング娘。を経てAKB48へ至る系譜は、歌はヘタでも素人っぽくて可愛い子をたくさん集めれば、アイドルオタクの多様な嗜好を一通り満足させられるはずという割り切りだけで生まれたグループだ。

これは結局、ジャニーズ事務所と同じ路線だ。いくらヘタでも、ヘタすぎても、イケメンでキャラの立ち方がバラエティに富んでいさえすれば売れるという割り切り。

結果、見ることはできても、聞くに堪えない音楽が量産された。
しかしこれは結局、バカにされていても平気でいる聴き手の問題でもあった。
音楽に対するリスペクトが、決定的に不足していたのだ。

昔を振り返ると、特に70年代、80年代はひどかった。
まだ多感な時期だった私は、毎日歯ぎしりしながら過ごした。
音楽の好きな若者は、ほとんど洋楽ばかり聴いていて、邦楽は相手にしていなかった。

それでも、ペドロ&カプリシャスやサーカスで、かすかに希望が芽生え、
80年代には、オフコース、山下達郎、久保田利伸、DREAMS COME TRUE という、音楽性の高さによって今に至るまで活躍しているアーチストが出現して、J-POPがジャンルとして確立した。
ようやく日本語のCDを聞く数のほうが多くなったのだ。

ところがまた時代は一巡して、元の木阿弥になりつつある。
現在のカラオケランキングでベスト100に入る楽曲でアイドル系でない曲を見てみよう。(年代順)

・なごり雪/イルカ (1976)
・天城越え/石川さゆり(1986)
・クリスマス・イブ/山下達郎(1989)
・未来予想図U/Dreams Come True(1989)
・I LOVE YOU/尾崎豊(1991)
・少年時代/ 井上陽水(1991)
・糸/中島みゆき(1992)
・最後の雨/中西保志(1992)
・ロビンソン/スピッツ(1995)
・HONEY/L'arc~en~Ciel(1998)
・TSUNAMI/サザン・オールスターズ(2000)
・Everything/MISIA(2000)
・涙そうそう/夏川りみ(2001)
・天体観測/BUMP OF CHICKEN(2001)
・雪の華/中島美嘉(2003)
・ハナミズキ/一青窈(2004)
・栄光の架橋/ゆず(2004)
・奏/スキマスイッチ(2004)
・Story/AI(2005)
・粉雪/レミオロメン(2006)
・キセキ/GReeeeN(2008)
・HANABI/Mr.Children(2008)
・嘘/シド(2009)
・やさしくなりたい/斉藤和義(2012)

1989〜1992の曲が比較的多く残っている。
一方で、1994年から1998年まで、流行を席巻した小室サウンドが一曲も出てこない。
2000年から2004年にかけて、ロングヒットが生まれたが、2005年以降は、多くの曲が忘れられている。
2009年からはAKB48の天下になり、あまり酷すぎるので歌も踊りもできるEXILEと韓流にファンが流れた。

いつまでこんなバカげた時代が続くのだろう。

海外で評価されているミュージシャンは、
L'arc~en~Ciel
布袋寅泰
雅-MIYAVI-
ONE OK ROCK
など、じっさい海外公演している実力派が多い。

あと、アニソンやゲーム音楽の巨匠達。
植松伸夫(Final Fantasy)
菅野よう子(Cowboy Bebop、攻殻機動隊、その他多数)

私は毎日のように「Space Lion」を聞きながら作業していたが、それが日本人の作曲だとは気づかなかった。まして菅野よう子さんの曲だとは知るはずもない。ネット上ではいろいろ書かれているが、この人はやはり天才だ。
しかし、そのことを知る日本人は少ない。
これだけの天才を育てる環境が日本のアニメやゲーム音楽にはあったが、日本のメジャーレーベルにはなかった、からだろう。

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