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zoom RSS 空飛ぶクルマ考 〜なぜ技術革新で先を越されるのか?〜

<<   作成日時 : 2015/05/24 16:26  

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スロバキアのベンチャー企業が2017年に売り出すという、空飛ぶクルマ Aeromobil 3.0 のデザイン。
道路を走る時の最高時速160km、飛行するときの最高時速200km。ガソリンスタンドで給油して、飛行すると航続距離700km。東京から岡山までノンストップで飛ぶことができる。ただし翼を広げたときの幅が8mを超え、滑走路が200m必要なので、道路から飛び立つことはできない。2人乗りで、価格は数千万円と伝えられている。
まだ法的な課題などが山積しているようだが、なぜこれがトヨタに先んじて、製品化の一歩手前まで来ることができたのだろうか。
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日経新聞(2014/10/3 )によると、トヨタはホバークラフトのように浮くタイプのクルマの開発を進めているようだ。

空飛ぶクルマのアイデアは実はいろいろあり、実験段階ですでに飛んでいるもののなかには、Aeromobilと同じプロペラ機型以外に、ヘリコプター型、ホバークラフト(ドローン)型、パラシュート型など多種多様に存在する。
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これはドイツのcarplane。駐車場に収まるサイズで、羽を車体の中央に折りたたむタイプ。こんな風に羽を伸ばす。

これはヘリコプター型。


いろんなアイデアが渦巻く中で、可能性を見きわめて突き進んでいくエネルギーと、それを支える資金が必要だが、日本にはそのどちらもあるのに、資金を提供する側がリスクを怖れて後手を踏んでしまう。

トヨタが空飛ぶクルマのプロジェクトを開始したのはなぜか?

「空を飛べば道路での衝突事故も無くなる。これは安全な車づくりの一環だ」(関係者)。トヨタが注目する資料がある。世界保健機関(WHO)の調査で2004年に人の死亡原因で9位だった自動車事故が、30年には5位とエイズや結核を超える内容だ。「我々は世界で最も死亡原因を作っているメーカーと指摘されかねない」。販売台数世界一となったトヨタの危機感は強い。(トヨタ「空飛ぶ車」 誰も傷つけない未来 日経新聞 2014/10/3 )

空を飛べば道路での衝突事故も無くなるというが、墜落事故のリスクは交通事故の比ではない。この、リスクを怖れる姿勢が、革新的な技術の開発には向いていない。巨大企業には失うものが大きすぎるのだ。

近年、日本が得意なはずの家電製品や自動車で、外国から革新的な製品が生まれている。

ルンバ(アイロボット)、羽根のない扇風機(ダイソン)、テスラ・ロードスター(テスラ)。

どれもすべて日本メーカーでも製造可能な商品だったらしく、羽根のない扇風機の特許はイギリスでも東芝が先に取得していたという。人口当たりの特許の登録件数なら、日本は世界一だ。だから、日本人に創造性が欠如しているわけではない。
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アイデアはたくさんあっても、それにカネを出さない、消費者のニーズに思い入れのない、大企業の頭の固い年寄りが技術革新を妨げてきた。そんなことだから、東芝の技術者はサムスンに流れて行ってしまったのだ。

大前研一氏は言う。
「日本がやられている領域を見ると、全部一人の人間にやられているんです。」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150511-00000012-zuuonline-bus_all
スティーブ・ジョブズ(アップル)、ジェフ・ベソス(アマゾン)、イーロン・マスク(テスラ、スペースX)、ジェームズ・ダイソン(ダイソン)。
アメリカの3人はみな性格が尖っていることで知られているが、イギリスのダイソン卿は日本人にも受け入れやすい紳士である。
ただ、ダイソン氏はこう言っている。
「唯一できるアドバイスは、「アドバイスは聞くな。」ということです。
人と違うことをして、世界を変えたいとします。これまでと全く違う事をするのですから、アドバイスを出来る人は、いないはずです。経験なんて必要ありません。経験は、過去にうまくいったことであり、将来うまくいくかどうかとは、関係ないんです。ですから、「アドバイスに耳を傾けるな」と言いたい。
やりたいことをやって、絶対に諦めてはいけません。 」(2014年5月15日 放送「カンブリア宮殿」テレビ東京)

一人の人間とは、アイデアを理解し、カネを出し、細部にこだわり、完成までPJを引っ張っていく経営者だ。その経営者は、現場に近くなければならない。だから大企業では決断するスピードが遅いのだ。
日本の若い人も、新しいことを思うままにやりたいと思ったら、大企業にいるだけはダメだ。
そんなわけで、自動車業界でも若手有志が集まって、空飛ぶクルマの実現に向けて資金募集を行っている。
http://zenmono.jp/projects/76/

小さくて勢いのある組織で、資金を獲得してアイデアを実現していくこと。相当大変だし、プレッシャーものしかかるだろうけど、自分達のプロジェクトなら乗り越えられる。
このようなベンチャーが続出する土壌づくりを、政治が率先して行ってもらいたいものだ。

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