ウイグル「暴動」の闇

画像

ウルムチから起こった「暴動」について、残念ながら私は何の新しい情報も付け加えられない。
ただ、中国は今回の事件の報道で、いくつか綻びを見せている。
公式見解では、7月5日の事件で197名の死者が出たという。そしてその大半は漢民族ということだ。
しかし、いくつか、これと異なる事態を示唆する報道も出ている。

◆死者数◆
 当局は11日、死者の民族別内訳を、漢族137人、ウイグル族46人、イスラム系少数民族・回族1人と発表した。これもウイグル族の激しい怒りを招いている。中心部の暴動現場付近に住む男性(45)は、「平和的なデモに対して治安部隊が無差別に発砲していた。本当はウイグル族の死者の方が多いはずだ」と訴えた。
 漢族は5日の暴動を、ウイグル族への非難を込め、「7・5事件」と呼ぶ。一方、ウイグル族は7日のデモを「7・7事件」と呼んで抗議の念を強調する。当局が漢族の報復行動を押さえ込み、「沈静化」を演出する陰で、双方の反感は不気味な膨張を続けている。
(2009年7月12日07時24分 読売新聞)

真実はやはり、次の日本ウイグル協会の声明にあるのだろう。

「中国によるウイグル弾圧への緊急声明」
2009年(平成21年)7月13日
 私たちは、過去から現在へ至る、中国共産党の民族浄化政策に基づくウイグル人の差別、弾圧、虐殺に抗議します。
6月26日、中国広東省の玩具工場で強制連行で労働に従事させられているウイグル人が、シナ人のデマが発端となる集団暴行事件に巻き込まれました。200人のウイグル人が6000人のシナ人に暴行を受け、100人が撲殺されるという恐ろしい事件が起きました。
7月5日、この事件が発端になり、東トルキスタン(新疆ウイグル自治区)のウルムチで、積年のシナの弾圧に対する抗議デモが行われました。しかし、中国政府はウイグル人の「暴行」と宣伝し、情報を統制して真実を隠しています。そして、現在、ウイグルを中心にシナ全土でウイグル人への徹底的な弾圧が人民解放軍、治安警察、それらによって操られたシナ人暴徒らによって行われています。
中国の武力弾圧やシナ人の攻撃で虐殺されたウイグル人は、5日から現在までで最大3000人に及んでいます。

 私たちは、以下のことを要求します。
●中国は直ちに東トルキスタン(新疆ウイグル自治区)でのウイグル人弾圧を止めろ。ウイグル人の強制連行、民族浄化政策を止めて、思想・宗教・言論・教育・結婚の自由を認めろ。
●中国は7月7日に不当逮捕した、北京の中央民族大学副教授イリハム・トフティ氏を
直ちに釈放しろ。
● 中国は1964年から1996年までの46回にもわたる核実験によって、「核の砂漠」が現出し、ウイグル人ら19万人以上が急死し、129万人以上が白血病、癌などの急性放射線障害に罹った疑いを、国際機関の査察で明らかにしろ。

ウイグル自由人権アジア委員会(7月13日「外人記者クラブ」記者会見出席者)
Asian Committee for Freedom & Human rights in Uyghur

イリハム・マハムティ(世界ウイグル会議日本全権代表・日本ウイグル協会会長)ウイグル人
ペマ・ギャルポ   (桐蔭横浜大学教授)チベット人
リーガー・スチェント(独立運動活動家)モンゴル人
石平        (評論家)中国系帰化日本人
西村幸祐      (ジャーナリスト・評論家)日本人


あとは詳細な情報が載っているところにリンクを張っておこう。
中国政府によるウイグル民族浄化

ウイグル人の死者46人という公式発表と、死者3000人という日本ウイグル協会の見解の間に広がっている広大な闇を思う。そしてその闇を指して「虐殺」と言い切っている国は、今のところトルコだけだ。なんということだ。…

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック

  • ウイグルの真実

    Excerpt: 7月5日に勃発した新疆ウイグル自治区での暴動。 中国政府と在外組織・世界ウイグル会議、両者の証言は食い違うばかり。 様々な情報と憶測が飛び交う中、真実は何か? Weblog: 風林火山 racked: 2009-07-25 07:17