テーマ:思想

この宇宙での孤独と、意識の海について

夜が深くなってゆく。 外は細かな雨に降りこめられている。 静かだ。 この世界に私一人で対峙していると、いくつかの感慨に浸りたくなる。 そしてまたいくつかの勘違いに、溺れそうになる。 パスカルは言う。 「私は、私を閉じ込めている宇宙の恐ろしい空間を見る。そして自分がこの広大な広がりの中の一隅につながれているのを見るが、なぜ…
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宮崎駿の思想 (2)

問題は、宮崎駿がどこでエコロジストからはみ出してしまっていると感じているかだ。 「人間はドブ川にわくユスリカと同じだ」という、彼が繰り返す発言には、日本に土着化した仏教思想を感じる。生物は輪廻し生々流転するがゆえに、人間もユスリカも、その命の重さにおいては同じというわけだ。 「人間というものの存在の本質の中に、どこかで自分たち以…
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宮崎駿の思想 (1)

映画「風の谷のナウシカ」の話をいとこから初めて聞いたのは、たぶん1984年が終わる頃だったと思う。雪がちらつきそうな寒い夜だった。 いとこの彼は大学を出た後、西武新宿線の沿線に一人住まいしていて、資格試験の合格のために故郷を遠く離れたまま勉強を続けていた…はずだったが、彼のアパートを訪れた僕に、いとこはナウシカへの情熱をシラフのまま2…
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中沢新一とオウム真理教~80年代をめぐって~ (3)

このことを考えていてどうしても想起せざるをえないのは、ミステリー作家の笠井潔その人だ。全共闘運動も終わりを告げる頃に新左翼の最終ランナーとして登場し、「地球と人類の物理的変革」をめざしたこの孤高の革命家は、連合赤軍事件についての徹底的な思索を通じて、自らの中に巣食っていた過剰な観念を解体しつくした。 その解体と再生の過程は、彼のデ…
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中沢新一とオウム真理教~80年代をめぐって~ (1)

80年代の前半、つまり僕が社会人になりたての頃、 よく電話で話していた女の子は、まだ売れる前の荒俣宏さんのファンだった。 彼女の友達には、早稲田の幻想文学のサークルの学生もいたりして、 当時から『指輪物語』や『ゲド戦記』の話をしていたし、 そのうちの一人はナウシカにはまって、当時ナウシカのコスプレをして踊っていた。 荒俣さんの…
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