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zoom RSS レディー・ガガのタトゥー〜ピュアな孤独

<<   作成日時 : 2011/06/29 03:04   >>

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レディー・ガガは日本でいうとどんな人、と言えばいいのだろうか。
たとえば、しょこたんが裕福な家庭に生まれる→聖心に入ってオタクとして知られる→椎名林檎のような曲を次々に作って音楽の才能を買われる→飛び級で芸大に入る→一年で中退してストリッパーとして生活→父親とは顔を合わせられなくなる→たくさんの人に曲を提供→気がつけば大ヒットを連発→有名になっても、次々にヘンな行動に出て、周囲を驚かせたり困らせたりする…これを大陸的に数倍スケールアップしたイメージ、といえば、知らない人でも多少わかってもらえるかもしれない。

しかし、驚かされるのは、彼女がいつも大まじめで、何をやっても傷つかないということだ。

ピアノに火をつけて演奏してもまじめ。
「クリスマスなんてきらいよ」と言ってお菓子のサンタクロースを粉々に踏み潰してもまじめ。
裸同然で人前に出ようと平気。
ただ、素顔でなければ、だが。

素顔の彼女は、本当は十分に傷ついていて、仮面をつけて極端から極端へ振れることでしか、精神のバランスを保てなくなっているのかもしれない。

彼女は2009年に大阪で左腕にタトゥーを入れている。
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それはバラの棘に刺された傷がもとで死んだ詩人、ライナー・マリア・リルケの「若き詩人への手紙」の一節である。
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これはドイツ語で書かれているが、ガガはこう訳している。

"It says 'In the deepest hour of the night, confess to yourself that you would die if you were forbidden to write. And look deep into your heart where it spreads its roots, the answer, and ask yourself, must I write?'"

「こう言っているの。『夜も一番深い時刻に自分に告白してください。書くことを禁じられたら死んでしまうかどうかを。そして、心の底、その答えが根を張るところをのぞき込んで自分自身に問いかけてください、私は書かなければならないか、と』」

この手紙を書いた1903年頃のリルケは、新婚2年目だったにも関わらず、貧しくて妻とは一緒に暮らせず、パリでロダンの私設秘書をしながら、深い孤独と向き合う。その頃の心境を描いたのが『マルテの手記』。今でいう「パリ症候群」のはしりだ。

ガガは言う。
"(Solitude is) something you marry, as an artist. When you are an artist, your solitude is a lonely place that you embrace."
前半は「孤独は、アーチストとしての自分が結ばれる何か」だと言っている。
後半はよくわからないが、アーチストならさびしくても自分の孤独をいとおしんで生きていくんだ、という意味のことを言っているように思える。

この写真はアラーキーこと荒木経惟に撮ってもらったもの。
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縛られて撮ってもらったときに、自分の内面を映そうとしていることを感じて、そのことに感謝して今度は左肩に「Tokyo love」と彫ったという。

これは自傷行為のようにも思えるが、なぜだろうか。

なぜ、飛び級で入れてもらったニューヨーク大学の芸術学部を、1年で休学して、ストリップクラブで働かなければならなかったのか。

マリリン・モンローは2歳で両親が離婚し、母親が精神疾患を抱えて入院している間、里親から性的虐待を受けるなど、あまりにも薄幸な子供時代の影響で、孤独に耐えることができなかった。

ガガは、裕福に育った。両親から虐待を受けたなどという話も聞いていない。
しかし、14歳の時、“変わり者”という 理由からクラスメイトにいじめられていた。

「私は人とは違う個性的な女の子だった上に、お喋りで何でも大げさだったの。だからい
じめられたわ。クラスにいた女の子たちと付き合ってた男の子たちに、街角にあった大き
なゴミ箱に投げ込まれたこともあるのよ」。

ガガに対する彼らの仕打ちを女の子たちは笑ってながめていたという。

「学校のロッカーにひどい罵りの言葉を書かれたこともあるわ。もちろん他の友達はみん
な良くしてくれた。でも廊下で囲まれて“尻軽女”とか色々言われていたわ。自分がすご
く価値のないものに思えたし、恥ずかしくてたまらなかった」。

おそらくこの体験が元で、彼女は孤独に耐えることができるようになったのだろう。

そんな彼女が、震災で壊滅的な被害に合った日本に、格別の関心を寄せるのも、わかる気がする。

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