alan ブレイクの予感

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9/21(土)の「テレビで中国語」を何の気なしに見ていて、トークショーに出てきたalanにすっかりはまってしまった。
公式HPでのプロフィールを一部引用する。
「1987年7月25日生まれ。中国四川省出身。
チベット民族であるalanは、美人谷(丹巴)で育ち、幼い頃から唄と二胡を習う。
9歳でテレビドラマの準主役に抜擢されるも、俳優への道は進まず、音楽大学付属中学で二胡の専門訓練を受けた後、16歳で北京にある中国最高芸術レベルを誇る、解放軍中国藝術学院声楽科に入学。先輩には女子十二楽坊もいる。
2006年には「第9回上海アジア音楽祭」に出演、アジア17ヵ国の新人歌手が出演する中、2位にあたる銀賞を受賞。
北京で行われたAVEX CHINAのオーディションを受け、高音の歌唱力で周囲を圧倒させ日本でのデビューが決定する。
“愛と平和”を歌い、自身の歌がアジア諸国との架け橋になれればと願っている。」

チベット・フェイクと呼ばれる高音の伸びがすばらしい。
デビュー作は「明日への讃歌」(2007/11/21)。
PVを見ると、制作側としてはすごく力が入ってしまっていて、アーティスティックになりすぎたきらいがあり、ブレイクはしなかった。
3rd single の「懐かしい未来」(2008/7/2 坂本龍一プロデュース)がオリコン19位。
6月には「心/戦 Red Cliff」(同名の映画主題歌)で中国メジャーデビューも果たしている。
そろそろ大ブレイク、の予感がする。

日本語のブログを見ると、一生懸命日本語の勉強をしていることが伝わってくるが、
中国語のブログは、AVEXという大手事務所のきびしいスケジュール管理の下に、
東京で暮らし始めた彼女の淋しさやせつなさと、それでも
応援してくれる人達や故郷の家族のためにもなんとか成功したいという気持ちがひしひしと伝わってくる出色の内容だ。
http://blog.sina.com.cn/alanlan

彼女のブログがいいので、ちょっと訳してみようと思ったら、さすがにもう訳してくれている人がいた。
http://tod.cocolog-nifty.com/diary/alan/index.html

訳しているうちにほとんど追っかけ(?)のようになったブログ主のコメントにあるように、
彼女の良さはJ-POPではなかなか表現できないように思える。

彼女は若くて、すばらしく美人だけれども、元ちとせや中孝介に対するのと同じように、自分の立ち位置をはっきりさせておいてあげないとかわいそうだ。
抽象的な「愛と平和」だけでは、くるしい。
日本語ではなかなか言葉にできないせつなさや孤独感が胸一杯に詰まっているのなら、
思い切りフェイクをきかせた、チベットの伝説に基づいたラブバラードを歌い上げることもできるのではないだろうか。

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中国にいた頃の写真を見ていて、正直、この姿で、中国でコンサートをしている頃のほうが、本人は自分の立ち位置も、あるべき姿も見えていただろうし、自分の音楽性を評価してくれる人たちに囲まれていて、それはそれで幸せだったのではないかという思いもよぎる。

しかしJ-POPも、たとえば島歌の旋律を今風にアレンジできるようになるまでには、相応の年数を要した。
チベット民謡を今の日本に着地させるアレンジができるようになるには、やはり相当の努力が必要なのだろう。
それができるのは、彼女の好きな「戦場のメリークリスマス」を作曲した頃の坂本龍一並みの才能がある、若い人、ということになるのだろうか。

alanもここまでがんばってきたのだから、AVEXには、彼女を自分達がつくった「売れるはずのイメージ」の中に押し込まないで、自分達から彼女のいちばん強い場所へ歩み寄っていくことが必要なのだということ、そしてそれは稀有の才能が必要なのだということを、理解してほしい。

その困難な道を通って、チベット・フェイクを生かした、売れる曲をつくろう。
元ちとせや中孝介が初めから売れると思いましたか? 
百歩譲って、夏川りみだって、プロダクションは売れるかどうか半信半疑だったんじゃない? 
彼らは中国では売れてるし、日本でもちゃんと売れてますよ。
alanは彼らより若くて美人で、でも日本語は苦手で、つまり浜崎あゆみじゃない。
音楽性で勝負しようよ。
でも歌詞は万人に届かないとね。
というわけで、私は映画の主題歌になるようなラブバラードをお勧めします。


続編はこちらです。
レッドクリフ(赤壁) ~alanさんその2~

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