大きすぎる幻滅~酒井法子とアジアのファン~

酒井法子逮捕に関する一連の報道は、日本人にも相当の衝撃を与えたが、中国をはじめとするアジアのファンにはさらに想像以上の衝撃を与えてしまったようだ。
「アジアでは『日本の清純アイドルといえば真っ先に酒井法子』(上海の男子大学生)というイメージが定着している。」(産経ニュース 2009/8/7)

「日本のメディアも報じているように、酒井はそのドラマが放送されたことなどから、香港や台湾、中国本土でも相当有名だ。日本では女優として活躍することが多くなった1998年11月、結婚発表の直前に香港の大きなホールで開いたコンサートでは、おそろいのTシャツを着た男性たちが前方に陣取り、「NORI-P~!」「ジャウジェンファッジー!」(「酒井法子」の広東語発音)の大声援が絶えず、会場に集まったファンたちは彼女の言葉のひとつひとつに感動し、歓声を上げていた。ステージからは、香港には少ない清純派アイドルのキラキラが飛び出し、ファンたちはそれをひとつも落とすまいと全身で受け取っていたのだ。 」(レコードチャイナ 2009/8/7)
画像

「酒井容疑者は中国や香港、台湾にも多くのファンを持つことで知られる。ネットユーザーらは逮捕のニュースを受け、ネット上に「永遠に応援しています。彼女が早く真っ暗な日々を抜け出せますように」「最愛の女性!」、また、「春の夢は終わった。当時の美しさと清潔さはもうない」といったメッセージを書き込んでいる。」(東亜通信社 2009/8/9)

酒井法子は92年、日本人タレントとしては初めて台湾で単独コンサートを開き、97年には香港、中国本土、台湾、韓国、シンガポール、マレーシア、インドネシア、タイなど各地でコンサートを開催している。
93年のフジテレビの月9ドラマ「ひとつ屋根の下」や95年の日テレドラマ「星の金貨」は吹き替えでアジア諸国で繰り返し放映されていて、清純派としての酒井法子のイメージ作りに絶大な効果があった。
「ひとつ屋根の下」で共演した江口洋介や福山雅治も人気だというが、酒井法子は彼らを圧倒的に上回る人気だったのだ。2004年のビデオリサーチの「中国におけるタレントイメージ調査」によれば、中国での日本人女性タレントの人気1位(38.3 %)。男性タレント1位は木村拓也(31.8%)で、日本国内と同じだったのだから、のりピーの突出ぶりがうかがえる。
動画はこちら。



彼女の歌を通して日本語を勉強したという人はたくさんいた。
だから、日本のファンにとってのヨン様のような役割を、酒井法子はアジアのファンに対して担っていたのであり、そのファンの期待を全面的に裏切ってしまったという意味で、癒しがたい傷を与えてしまったのだ。

悪いことに、日本のTVや週刊誌の報道は、今やほとんどリアルタイムで台湾や中国に伝わってしまうので、こうした純粋なファンにとって、見たくも聞きたくもない詳細な報道が、いやでも飛び込んできてしまう。

「酒井容疑者の覚せい剤事件は1980年代の残り少ない青春アイドルの崩壊を意味する。この事件は次のような残酷な事実を裏付けている。この世で永遠なる天使を探すのは不可能だということである。」(サーチナ 2009/8/13)

日本から見ると「天使」とは大げさすぎると思うかもしれないが、中国の検索エンジン「百度」の酒井法子関連のスレッドには、まだ次のような書き込みが多数見られる。

「がんばれ! 子供のためにも、自分のためにも、きっと麻薬中毒から抜け出してくれ。君は今でも僕の心の中では元のままなんだ」(8/14)
「法子は永遠に我々の女神だ!」(8/14)
「私は法子を愛してる。たとえ本当に薬をやっていたとしても、私は法子が好きなんだ」 (8/14)
「俺の心の中のアイドルは死んでしまった.......」(8/16)
「法子はかけがえのない、唯一無二の存在だ」(8/16)

こうした声を聞いて、本人が少しでも、自ら犯した罪の重さを自覚して、更生してくれればいいのだが。
ただ、ここで犯した罪とは、覚醒剤を所持していたことより、清純派のイメージで多くのファンに幻想を抱かせたうえ、それを思い切り裏切ったことだ。だとすると、もう取り返しがつかない……。
そのことが、哀しい。
画像

【参考】酒井法子:禁毒玉女変身吸毒皇后(南都周刊)


よろしければこちらもどうぞ。
土曜ドラマ:上海タイフーンの最終回
台湾映画「海角七号」のヒロイン、田中千絵
alan ブレイクの予感

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック